岡 信孝 《富貴紅白図》 2015年 170.0×240.5cm 成川美術館蔵 牧 進 《寧日々》 2000年 162.1×259.1cm 成川美術館蔵 高崎 昇平 《悠緑》 2023年 53.0×90.9cm 成川美術館蔵
現代日本画を中心とした4,000点を越える収蔵作品から、季節ごとに展示替えが行われて開催される箱根 芦ノ湖 成川美術館の企画展。
全て同日開催のため、入館すれば全企画展を鑑賞できる。
高台から望む、芦ノ湖と富士山の絶景とともに、名作をじっくり堪能しよう。
岡 信孝・牧 進 軌跡展 ~館収蔵作品による~
ともに10代で川端龍子の弟子となり、青龍社で研鑚を積んだ岡信孝と牧進は、親愛の絆で結ばれながらも、独立してそれぞれの道を歩んできた。そんな現代日本画の一翼を担う二人の作品を、館収蔵作品から精選して展示する。日本画の様式美を生かした岡の雅趣豊かな花鳥画と、日本の四季を題材に無常の美を描き出す牧の大作を中心とした展観。
岡 信孝 Nobutaka Oka 1932-
神奈川県生まれ。1950年祖父・川端龍子主宰の青龍社研究会に入り、青龍社に出品。57年青龍社社友、61年青龍社社人となる。66年龍子死去に伴う青龍社解散後は無所属となり、個展を中心に活動。義父に浜田庄司。川崎・大蓮寺の天井画、長野・善光寺大本願の天井画及び襖絵、芝・増上寺の襖絵及び天井画等を制作。医師であり古美術蒐集家であった実父・道孝の「岡コレクション」に加え、自身の古民芸コレクションを国内多数の美術館博物館、さらに大英博物館や韓国・東国大学博物館に寄贈。ゆかりの深い長野県須坂市に岡信孝コレクション須坂クラシック美術館がある。
牧 進 Susumu Maki 1936-
東京都生まれ。1952年青龍社展の会場で川端龍子に声をかけられ、15歳で内弟子として入門。66年に龍子が没するまでの14年間、龍子の邸宅「御形荘」で厳しい修業生活を送る。青龍社解散後は無所属を貫き、個展を中心に活動。75年山種美術館賞展優秀賞。日本的美意識を追求する作品は、世界的文豪の川端康成や日本文学者のドナルド・キーンに高く評価され、ASEAN本部への作品制作、パリ日本大使公邸、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学の壁画制作など諸外国との友好親善のためにも尽力した。そのほか池上本門寺霊宝殿の壁画、一宮市・妙興報恩禅寺の襖絵等を制作。2023年文化功労者として顕彰された。
新しい風景画の探求者 高崎 昇平 展
水を流す独自の技法でつくられる密度の高い画面は、絵肌の耐久性を追求しつつも精緻で美しく、今までにない新しい感覚の風景画をみせてくれる。時間の経過で移り変わる空の景色や潤いのある水辺の光景など、情感豊かな自然を感じさせる作品を、近作・新作を中心に、100号大の大作も含むこれまでの代表作とあわせて一堂に展示する待望の展覧会。
高崎 昇平 Shohei Takasaki 1968-
東京都生まれ。東京藝術大学日本画科卒業、同大学院修了。三渓日本画賞展優秀賞、第1回信州高遠の四季展大賞、前田青邨記念大賞展奨励賞など。個展、グループ展を中心に活動。三菱東京UFJ銀行(現・三菱UFJ銀行)などの企業カレンダーに多数採用。2019年映画『よこがお』にて絵画協力。山、川、海など雄大な自然の景色や、桜、旧跡など日本の風土を題材にした抒情性豊かな風景画を描いている。濃密な画面の中に、大きく流れる自然の時間を岩絵具で表現することを目指し制作している。
収蔵名作展 日本画の煌めき
インド、中国をはじめとする海外の風景を描いた作品を中心に、成川美術館コレクションの代表的な作品を紹介。吉田善彦、堀文子、竹山博、加山又造、平山郁夫、福井爽人、石踊紘一、小林 済、堀泰明、岡崎忠雄、松本勝、倉島重友、宮廻正明、手塚雄二、西田俊英、柳沢正人、青木淑江 ほか。
開催日 | 2025年3月13日(木)2025年7月16日(水) |
---|---|
会場 | |
所在地 | 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根570 |
アクセス | 箱根登山鉄道「箱根湯本」駅から箱根登山バス・伊豆箱根バス〈箱根町〉行きで40分、バス停「元箱根港」下車徒歩2分 |
TEL | 0460-83-6828 |
ホームページ | http://www.narukawamuseum.co.jp/ |
開館時間 | 9:00〜17:00 |
休館日 | 無休 |
入館料 | 〈大人〉1,500円 〈高校・大学生〉1,000円 〈小学・中学生〉 500円 |
施設情報 | カフェ・ミュージアムショップ・大展望ラウンジ |
駐車場 | 有り(無料) |
支払い |
|
更新日 : 2025.03.19