箱根湯本芸能組合に所属する芸者が、毎日2〜3名ずつ交代で接客する「芸者カフェバーはな」が、湯本見番に2025年1月にオープン。箱根の宴会に花を添える芸者衆の華麗なトークや接客をカフェバースタイルで気軽に楽しむことができ、注目を集めている。
舞台のある店内には、バーカウンターやテーブル席、畳の小上がりスペースが備わり、さまざまなシーンでの利用が可能。舞台上のスクリーンには、プロジェクターで芸者衆の華やかな踊りが映し出され、芸者衆が継承する伝統芸能の魅力を知るきっかけにも!
店内メニューは、芸者衆が厳選した、アルコール・ノンアルコールの各種ドリンクや、地元食材を用いたフードが揃う。なかでも、香り高いコーヒー豆「ゲイシャ」を使用したコーヒー「ゲイシャ 見番ブレンド」は好評!
また、湯本見番では芸者文化が体験できる「ふらっと芸者」や、踊りの公開稽古も開催。箱根に息づく伝統芸能を楽しんでみては。

毎月第1・第3土曜日開催
ふらっと芸者
現役で活躍する芸者衆とのトークや写真撮影が楽しめる人気イベント。優雅な踊りの鑑賞やお座敷遊び体験もできる!
〔時間〕20:00〜 (40分間)
〔料金〕
大人(16才以上~):3,000円(ワンドリンク付)
子供(6才~15才):2,000円(ワンドリンク付)
※5歳以下無料
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芸者の“いろは”入門
芸者用語を知ろう!
◆花柳界(かりゅうかい)
芸者の世界を指す。「花紅緑柳(花は紅、柳は緑)」唐の詩人・王勃が、美しいものを詠ったこの言葉が由来。
◆芸者・芸妓(げいぎ、げいこ)
舞踊や音曲・鳴り物で宴席に興を添え、客をもてなす女性。「芸者」・「芸子」のこと。
◆きらり妓
若い芸者の呼び方で、箱根独自の愛称。
◆置屋(おきや)
芸者が所属する事務所的なところ。主は「お母さん」と呼ばれ、芸者の育成を行う。
◆見番(けんばん)
置屋を統括、運営する組織の事務所。箱根湯本には、箱根湯本芸能組合が運営する湯本見番がある。
湯本見番とは?
30の置屋が加盟する箱根湯本芸能組合の事務所兼、踊り・唄の稽古場。芸者手配のほか、芸者文化が体験できる「ふらっと芸者」や、イベントなどを開催。
お座敷に芸者さんを呼ぶには?
芸者(芸妓)・コンパニオンは、箱根の旅館・ホテル・飲食店などで呼ぶことができ、踊りや唄、三味線でお客様をおもてなしし、宴会を盛り上げてくれる。芸者の希望人数や、時間などが決まったら、宿泊する旅館・ホテルまたは箱根湯本見番(0460-85-5338)に連絡を。予約時に宴席の目的などを伝えれば、その場にあう芸者さんを手配してくれる。箱根の芸者さんは、初めてのお客様でも大歓迎!とのことなので、肩肘貼らずに楽しいひとときを。
※混み合う時期もあるため、なるべく早めの予約がおすすめ。
※ 芸者の踊りを希望の場合は、地方(三味線を弾く芸者)の数に限りがあるため、予約の際にその旨を伝えよう。
《 現地取材より・ひと言アドバイス 》
箱根の芸者は若い方もたくさん在籍されていて、若い芸者さんを希望される方も多いのだそう。ですが、複数の芸者さんを依頼される場合は、若い芸者さんの中に宴席経験豊富なお姐さん芸者を一人呼んでいただくと、豊富な話術や、細かい気配りなどで、宴席が盛り上がります!
宴会場に一番先に入ってくる芸者さんがその宴席のリーダーです。延長時間、予算、二次会など、気になることを聞いてみてください。指名料はありません!
基本時間に決まりがあるの?
初めの一席(約束時間)は、120分。30分単位(1本)で延長できるので、交渉を。
料金の目安は?
芸者・コンパニオンに支払うお金を「花代」といい、30分を「1本」といいます。
芸者・コンパニオン 1名あたり
4本(2時間) / 20,000円(基本料金)
延長1本(30分) / 30分ごと 5,000円
※ 旅館・ホテルによって料金が異なる場合があるので詳細はお尋ねください。
イベント情報
